美容にも高麗人蔘

肌を表面だとすれば、内臓や血管など目に見ない部分は裏面です。
この表裏は密接につながっているので、お肌の状態は体内の健康を如実に反映します。

高麗人蔘七効説の「生津止渇(セイシンシカツ)」、「益血復脈(エッケツフクミャク)」は、体内の水分を調整し、血液循環を良くし、潤いとハリのある血色のいいはだをつくってくれるものであることを裏付けています。

実は、高麗人蔘は美容にも古くから利用されています。
中国の宮廷では美肌や疲労回復、冷え性にも効果があるということで高麗人蔘風呂が好まれていたようです。

韓医学の古典である「東医宝鑑」には「清肌作用」の記述もあります。

参考文献:「はじめての高麗人蔘」~監修:長谷川秀夫薬学博士

「補う」高麗人蔘

インフルエンザに感染する人、しない人のちがいは免疫力の強さです。
また、病気は弱いところに表れるという性質があります。
血管でも臓器でも同じ圧力やストレスを受けたら、弱いところが破れたり炎症を起こすようになっています。

ちょっと無理をした程度ならぐっすり休んで疲れをとれば回復に向かいますが、慢性的なストレスのある場合などは簡単にはいきません。しかし、「養生」を続けることで難しい病気が回復することもあります。

この場合の「養生」とは「補う」ということです。不足している「氣」を補うことができれば治癒につながるのです。高麗人蔘は「補氣剤」といわれ、七効説のひとつに「補氣救脱(ほききゅうだつ)」があります。
これは氣を補い虚脱を救うというもので、続けることで「滋養強壮」をもたらします。体質の強化・改善が期待できます。

参考文献:「はじめての高麗人蔘」~監修:長谷川秀夫薬学博士

「出す」高麗人蔘

私たちの体は、老化に伴い体内に老廃物や有害物質などの毒が蓄積します。
これは内臓の働きが低下し十分に解毒・排泄機能が作用していないことに原因があります。ですから、出すためにはまず内臓の働きを強めることです。

ところで、出すことの目的は血液浄化、体質改善です。
極論すれば疲れやすいのも風邪をひきやすいのも肩がこりやすいのもガンになるのも、血液が汚れることにより免疫が低下したためといえます。

また、漢方には「汗・吐・下」という言葉があり、「病気は出て治る」といいます。
高麗人蔘は、内臓の働きを高め、汗、尿、大便などで不要(余分)なものを出し、血液・体液を浄化してくれます。

参考文献:「はじめての高麗人蔘」~監修:長谷川秀夫薬学博士

「温める」高麗人蔘

高麗人蔘には代表的な七つの効果(七効説)があるとされ、その中に健脾止瀉(けんびししゃ)、補肺定喘(ほはいていぜん)というものがあります。
これは、直訳すれば「胃腸を健やかにし下痢を止める」、「肺を補って喘息を止める」ということになります。

また同じく、七効説の中に益血復脈(えっけつふくみゃく)という効果があるとされています。
これは貧血を改善し酸素たっぷりの赤血球をつくること(益血)、心臓の働きを強め(復脈)抹消に至る血液循環を改善することで手足を温めるということです。

参考文献:「はじめての高麗人蔘」~監修:長谷川秀夫薬学博士